前回の振り返り(【3話】デジプロ3回目授業!リスティング広告に挑戦【デジプロ体験談】)。
私の作ったリスティング広告を受講生や講師の前で発表し、具体的なフィードバックをもらえて満足できたのでした。
早速、リスティング広告で使うキーワードと広告文をGoogle広告の管理画面で入稿する作業に。操作方法に戸惑いつつも、講師の方と一緒に操作できたおかげでなんとか入稿作業か完了。
4回目授業はディスプレイ広告について。果たして、リスティング広告の理解もギリギリだった私はついて行けるのでしょうか…。
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目次
4回目授業の前に課題のフィードバックから
4回目授業の本題に入る前に、前回の課題である「リスティング広告のプランニング」と「レポート」のフィードバック会から始まります。
個人的に、「レポート」よりも「リスティング広告のプランニング」がとても勉強になったので、この記事ではプランニングのフィードバックについて紹介します。
なお子
「レポート」ではExcelを使って、投稿した広告をデータ分析します。
Excelの関数に慣れていない私でも、講師の方が分かりやすく教えてくれたので最後までできました。
まずはリスティング広告のプランニングのフィードバックから紹介しますね。
リスティング広告のプランニング
まず、Cさんの発表から紹介します。
Cさん
今回は、浴衣レンタルについてのリスティング広告を考えてみました。
講師
浴衣レンタルについてですね。やってみていかがでしたか?
Cさん
広告グループの分け方が上手く行かず、キーワード「浴衣」の部分が多くなってしまったので、キーワードを改善したほうがいいのかなと。
講師
そうだったんですね。Cさんのいい部分は、花火大会やお祭りをピックアップしているところです。
Cさんの広告は、各お祭りのエリアごとに広告を分けているので、対象がはっきりしています。
より実務的な話をすると、Googleトレンドを使っていつの時期に需要があるのかを調べ、いつの時期に広告を打つのかを提案できるといいです。
Googleトレンドで過去の需要を調べると、需要が6月ぐらいから伸びてくるので、「6月から広告を出していきましょう」と提案できます。
逆に、秋と冬には需要が下がってくるので、「この時期には広告を出さないようにしましょう」と、予算を考えながら広告を打つことができます。
なお子
なるほど…。需要を見極めながら広告を提案するのも大切なのね。
ただ広告を作って提案するのではなく、需要を見て適切なタイミングで広告を提案することも実務に必要なんだなと感じた私。
続いては、Bさんの発表です。
講師
BさんはUber Eats(ウーバーイーツ)の広告ですね。実は、私もヘビーユーザーです。
やってみていかがですか?
Bさん
そうですね…。
キャンペーンと広告グループの分け方が理解していない部分がありまして、見出しとか説明文はそんなに作り込まなくていいんかなって思ったんですね。
キーワードをもっと増やして、同じ広告文で作ってみてもいいのかなって思いました。
講師
いろいろな考え方がありますよね。
「Uber Eats」は規模が大きいため広告の予算も大きくなりがちです。そのため、キーワードは絞ったほうがいいかもしれません。
規模が大きい企業は効率を重視するため、特定のキーワードで広告を出さない傾向にあります。
また、「Uber Eats」で検索しているのに他のサービスが広告に出てくることもあり、トラブルになってしまう可能性もあるんです。
なお子
講師
そのため、特定のキーワードではなく、「宅配」の掛け合わせキーワードを使って広告を配信します。
例えば「『宅配 安い』でキーワードを設定しました」とクライアント様に説明できるので、トラブルを避けられます。
このように、掛け合わせキーワードの使い方も覚えておいてくださいね。
講師の方から特定のキーワードで広告を出すのではなく、掛け合わせキーワードを使ってトラブルを避けることも大切なんだなと感じました。
続いては、いよいよ私の番です。
なお子
あまり上手くできなかったのですが、どうなんだろう…。
正直、まだリスティング広告に慣れていなかったので、上手くまとめきれていませんでした。不安ではありますが、とにかく発表に臨みました。
講師
それでは、次はなお子さんにお願いします。
家電のレンタルを選んだのですね。やってみていかがでしたか?
なお子
最近、サブスクって言葉をよく聞きまして、最初は家電のサブスクで調べたのですがあまりパッとせず…。どちらかと言えば、家電のレンタル会社で調べたほうが分かりやすかったんですよね。
調べるうちに、どれぐらい運営している会社か、料金やレンタル期間、プランの内容に注目できるようになりました。また、「ちょこっとレンタル」といった独自のサービスを提供しているところもあるんですよね。
そこで、数十年運営している実績や独自のサービスも踏まえて、会社のことを知らない人へアプローチできる広告を打ち出せたなと思い、リスティング広告を考えました。
講師
いいですね。広告の仕事をしていると、会社やサービスのことを知る機会があるので、「これいいな」と感じることがあるんですよね。
あと、ユーザーは料金や期間のことを気にしているので、料金や期間のことを盛り込んだ広告にするといいかもしれませんね。
また、「サブスク」のキーワードを入れたほうが、より広いユーザーにアプローチできますよ。
ちなみに、家電をレンタルできることを知らない人がいる可能性があります。競合に家電量販店がいる可能性が高いので、「一人暮らし応援セット」でユーザーに購入を促すことが考えられます。
そのため、「買うより安い」のようなメッセージを広告に入れるといいですね。
なお子
講師
あと、なお子さんの広告の説明文に『家具家電レンタル企業No.1』と表記がありますよね。残念ながら、このままだと審査に落ちる可能性が高いです。
なお子
講師
「No.1」の部分に、実績の根拠となる「~調査より」などの記載がないからですね。
ただ、広告に根拠部分を入れると字数が足りない可能性があるので、「たくさんの人から選ばれています」のような表記に置き換えるといいです。
なお子
なるほど、「No.1」のような強調は言い方を変える必要があるんですね…。
自分では大丈夫だと思っていた表現でも、広告の審査に落ちる可能性があるのは驚きました。
なお子
講師の方が私の広告でいい部分と改善が必要な部分をちゃんと教えてくれたので、とても勉強になりました♪
最後にAさんの発表を紹介しますね。
講師
最後にAさんお願いします。確か、Aさんはスポーツ系のオンラインストア「ゼビオ」を選んだのですよね。
Aさん
はい。
今回は「ゼビオ」の指定ワードや、ランニングなどの運動をしている人、また、「ゼビオ」が父の日特集をしていたので父の日に関連した広告を考えてみました。
あと広告を考える中で、「ゼビオ」は本社が福島にあるので東北に絞って広告を配信するのもいいのかなと感じましたね。
講師
そうですね。過去に私は家電量販店やコンビニのWeb広告をやったことがありまして、必ずユーザーを獲得したいエリアには予算を割くことがありました。
なので、エリアごとに予算を分けて広告を配信する方法もありですね。
Aさん
講師
さらに広告を多くのユーザーに興味を持ってもらうようにするためには、ユーザーにランニングシューズが必要であると思ってもらう必要があります。
1つの考えとして、ダイエットはいいかもしれません。ダイエットにはランニングがおすすめであることを伝えられるように、「ダイエット 方法」のキーワードが考えられますね。
その他には、健康を軸としたキーワードも考えるといいですね。
Aさん
確かにそうですね…。ダイエットや健康ではないのですが、アウトドアを想定して、広告の説明文に「外遊びアイテムはこちら」の文章を記載しています。
「ゼビオ」は取り扱っている商品数がたくさんあるので、商品ごとにキーワードを設定したら多くなりそうですね。
講師
そうですね。アウトドアを想定すると、季節ごとのキャンペーンを打ち出すために「花火」や「キャンプ」、「夏休み」の広告軸で作るのもいいですね。
「ゼビオ」の場合、さまざまな広告軸を考えられるので、いろいろな広告を作れますね。
対象エリアごとに予算を分けることや、多くの人に広告に興味を持ってもらうために広い視点から広告軸を考えることなど、ためになることが多かったです。
4回目授業はディスプレイ広告について
4回目授業はディスプレイ広告についての内容です。
なお子
前回はリスティング広告についての内容だったわね。リスティング広告と何が違うのかしら。
ディスプレイ広告は、サイトやアプリなどで表示される広告です。みなさんもアプリを使っている時やパソコンで検索画面を開いている時に、次の広告を目にしたことがあるはずです。
なお子
ディスプレイ広告って、このことだったのね! まさかいつも見かける広告だなんて気づかなかったわ。
文章がメインのリスティング広告とは違い、ディスプレイ広告は画像を使っているのでユーザーの印象に残りやすい特徴があります。
また、潜在層(※1)や顕在層(※2)まで幅広い層へ広告を配信できるので、さまざまなユーザーに向けて適切な広告を配信できるんです。
(※1)潜在層って?
商品やサービスにある程度の興味・関心はあるものの、まだ具体的に購入や利用の検討はしていないユーザーのことです。
(※2)顕在層って?
商品やサービスに高い興味・関心が高く、具体的に商品やサービスを比較検討しているユーザーのことです。
ちなみに、リスティング広告とディスプレイ広告の違いを表でまとめると次のとおりです。
| リスティング広告 | ディスプレイ広告 |
---|
掲載場所 | 検索結果のページ | Webページやアプリなど |
掲載形式 | テキストのみ | テキストに加えてバナーや動画なども追加できる |
対象 | 顕在層向け | 潜在層から顕在層まで幅広い |
なお子
ディスプレイ広告はいろんな層に向けて配信できるから、心強いですね。
ディスプレイ広告の種類
ディスプレイ広告は主に、Googleが提供している広告サービス「GDN」(Googleディスプレイネットワーク)と、Yahoo!が提供している広告サービス「YDN」(Yahoo! ディスプレイアドネットワーク)の2種類があります。
なお子
これまでの授業で略字がたくさん出てきましたが、さらに略字が出てきて少しお腹いっぱいな私。
GDNとYDNには、「ADNW」(アドネットワーク)と呼ばれる複数サイトの広告枠に一括で入札して広告配信できる仕組みが使われています。
アドネットワークが登場する前は、純広告と呼ばれる各メディアの広告枠を、広告主が購入して広告を配信する形でした。
インターネット技術の進歩によってWebサイトが増え始めたことで、より便利に広告配信ができるように複数サイトに一括で広告配信できるアドネットワークが生まれました。
アドネットワークの仕組みを使って、Googleが提供しているGDNならYouTubeやGoogleが提携しているWebサイト、Yahoo!なら「Yahoo!知恵袋」や「ヤフオク!」などのサイトに広告を一括配信できます。
なお子
これまでは、広告主がメディアに広告配信するために1つ1つ広告枠を買う必要があったんですね。
ですが、アドネットワークを使って一気に複数メディアに配信できるようになれたので、便利な時代になったんですね。
GDN(Googleディスプレイネットワーク)とは?
GDNとは、Googleが提供しているアドネットワークのことです。
Googleが提携しているさまざまなサービスやサイトに広告を配信できるので、ネットを使っている多くの人から広告が見られるメリットがあります。
GDNは広告を見せたい人や広告の掲載場所をある程度決められることから、高い広告効果を発揮しやすい特徴があります。
GDNは、リスティング広告のように細かくキーワードや説明文の設定する必要がないので、リスティング広告より簡単に設定ができるんです。講師の方も、
講師
リスティング広告よりも、ディスプレイ広告の方がやりやすかったと言っている人が多い印象ですね。
と、言っていました。確かに、私も「ディスプレイ広告の方がやりやすいかな?」と感じました。
あと、講師の方がGDNの注意点に関して次のことを教えてくれました。
講師
GDNで広告を配信する時に費用の設定をするのですが、自動入札をおすすめしてくるようになっています。
自動入札を設定してしまうと、広告の費用が高くなってしまう可能性があり、クライアントに迷惑をかけてしまうことが考えられます。
そのため、自動入札は設定しない方がいいです。
とのこと。
なお子
自動入札を設定すると逆に不便になるってどういうことなの? 気をつけないと。
YDA(Yahoo! ディスプレイアドネットワーク)とは?
YDAとは、Yahoo!が提供しているアドネットワークのことです。
YDAは、Yahoo!JAPANが運営しているサービスサイトや、提携しているパートナーサイトに表示される広告のことです。
2023年時点、Yahoo!JAPANの月間アクティブユーザーは8,500万人いるとされていて、日本のインターネット利用者1億人のうち8割以上がYahoo!JAPANにアクセスしている計算になります(※Yahoo!JAPAN媒体資料より)。
なお子
日本のインターネット利用者のうち8割のユーザーを対象に広告を配信できるってことよね。
正直、広告配信はGDNだけでいいかなと思っていたのですが、YDAも侮れませんね…。
YDAはGDNにはないサーチキーワードターゲティングと呼ばれる機能があり、過去に特定のキーワードを検索したユーザーに対して広告を配信できるんです。
なお子
GDNとYDAって似たようなものかと思っていたのですが、ちょっとだけ違うところもあるんですね。
広告配信では、試しにGDNとYDNを両方使ってみて、経過を見つつ成果を出していくのようにした方がいいとのことでした。
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リターゲティング広告の仕組みと特徴
GDNとYDAには、1度サイトに訪れたユーザーを対象にした広告を配信できる、「リターゲティング広告」と呼ばれる機能があります。
恐らく、1回目にアクセスしたサイトから別のサイトへアクセスした時、1回目にアクセスしたサイトに表示されていた広告と同じものを見かけたことがあるかと思います。
これは、ユーザーがサイトにアクセスした時間帯やアクセス回数などのデータを記録したCookieと呼ばれる機能を元に、リターゲティング広告が配信されているからなんです。
リターゲティング広告を活用すれば、取り逃がしていたユーザーへ広告を表示し、サービスや商品の利用へ繋げられやすくなります。
なお子
私の場合、漫画アプリの広告が多いです。「あ、ばれてるのね」と、ちょっと恥ずかしくなります。
動的リマーケティング
ある1つの広告内に、複数の商品が並んで表示されているものを見かけたことがあるかと思います。これは、動的リマーケティングと呼ばれる広告です。
動的リマーケティングは、1度サイトにアクセスしたユーザーの商品閲覧履歴を元に、複数の商品やサービスに関する広告を配信します。
動的リマーケティングは通常のリマーケティング広告と比べてクリック率が高く、成果を出しやすいとされています。
ただし、動的リマーケティングは各ページごとにタグを設定しないといけないため、広告配信するための準備が大変とのことです。
また、「商品ID」や「価格」、「個数」などの情報も紐づける必要があり、常に最新情報に更新し続ける必要もあるんです。
なお子
動的リマーケティングは設定がとても大変な広告ですが、設定さえうまく行けば広告の効果を大きく発揮出るんだそうです。
大変な分、挑戦する価値はありそうですね。
フリークエンシーとは
フリークエンシーとは、1人のユーザーに対して何回広告を表示したのかを表す指標のことです。
検索エンジンを使ってサイトへアクセスした時、何度も同じ広告が出てくる経験があるかと思います。正直、同じ広告が出すぎると、
なお子
と、ユーザーに不快感を与えてしまいます。そのため、フリークエンシーの機能を使ってユーザーに広告を配信する回数を制限していきます。
なお子
講師の方が言うには、配信を制限しすぎたらユーザーに広告を覚えてもらえず、逆に制限をなくしたら不快感を与えてしまうという、難しい調整なんだそうです。
ちょうどいいバランスをつかむのも大変そうですね…。
5回目授業までの課題を発表
最後に、5回目授業までの課題が発表されました。課題の内容は次のとおりです。
5回目授業までの課題
- 【動画の視聴】
Facebook広告、twitter広告 - 【課題】
GDNのプランニング、YDAのプランニング
今回の授業もフィードバックたっぷりで、本当にためになる内容ばかりでした。
なお子
講師の方もとても丁寧で、1人だけだったら気づけないことばかりでしたからね!
この調子でどんどん進んで行きたいですね。
次回は、私もよく使っているtwitterに関して授業で取り上げられます。ついて行けるか心配な反面、ちょっと楽しみな私。
次はどんな内容になるのでしょうか? 次回へ続きます…。
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